寮組織について

あかつき寮は、寮生自身の手によって運営される「自治寮」です。そもそも自治寮とは何なのか、どんな仕組みで動いているのか、どんな役職があるのかをご紹介します。

1.「自治寮」とはどういった存在?

皆さんは、「寮」と聞くとどのような場所を思い浮かべるでしょうか? 狭そう…? 汚そう…? 家賃は安そう…?

中には親御さんが学生の頃に寮に住んでいたり、高校等で寮に住んでいたりした方もいらっしゃるかもしれませんが、多くの方にとって寮というものはなじみがないと思います。

ところで、一口に学生寮といっても、その運営方法により2種類に分類できることをご存じでしょうか。大学側が管理・運営を行う「管理寮」と、学生が自主的に運営を行う「自治寮」です。

学生寮の運営方法による分類。大学が管理・運営する管理寮と、学生が自主的に運営する自治寮の2種類を示した図

管理寮は、学生アパートに近い形で規則等も大学が定めるケースが多くなります。一見楽で良さそうに思えるかもしれませんが、寮内の人間関係はそこまで深まらず、また寮内の仕事も外部委託が多く発生することで月々の寮費も高額になる傾向があります。イベントや行事等も、ほとんど行われないか形式的なものが中心となり、自由度も低くなります。

自治寮は、その名前の通り学生が自治を行う寮です。規則等も寮生同士で話し合って多数決で決め、考え付いたアイディアがあれば誰でも提案をしたり反対意見を述べたりすることができます。寮内の部屋割りや、月々の寮費まで、選挙で選出された寮役員が決定します。何か問題が起こった際には、もちろん寮生同士で力を合わせて解決を図ります。

100人を超える寮生の「スケールメリット」を活かし、風呂清掃や寮費回収といった仕事を分担することで、月々の寮費も低額に抑えられます。イベントや行事は企画から当日の運営まですべて寮生が行うため、学部学科や学年の垣根を超えた交流が生まれます。

寮はただの住む場所ではなく、交流の場にもなり得るということが、お分かりいただけたでしょうか。

静岡大学あかつき寮は約60年の歴史を持ちますが、常に変化を続けながらも自治寮として輝き続けています。次世代のあかつき寮を変えていくのは、今このページを見ているあなたかもしれません。そう考えると、寮というものに対して、とてもワクワクしてきませんか。

(大学の自治寮としては、吉田寮(京都大学)や恵迪寮(北海道大学)が有名ですね。)

2.意思決定・情報伝達の仕組み

あかつき寮では、以下に示す会議が定期的に行われます。必ずチェックしておきましょう。新年度の会議も4月から行われますので、忘れることのないよう要注意です。

あかつき寮の情報伝達の仕組みを示した図。寮委員会からブロック長を通じてブロック会議へ、各部部長を通じて部会へ情報が伝わる
ブロック会議(月1回・全員参加)

通称「B会(ビーかい)」と呼ばれる、この寮の要ともいえる全員参加の会議です。あかつき寮はA棟・B棟と1〜4階の組み合わせで8つのブロックから構成されますが、そのブロックで生活している寮生同士で話し合う場となります。基本的にはブロック長(B長)の話を聞いていれば大丈夫ですが、そのブロックで生活していて気になることなどがあれば共有するようにしましょう。

部会(月1回・全員参加)

こちらも全員参加の会議です。ブロック会議と同日(直後)に行われます。あかつき寮では、新入生を含め部に所属し、何かしらの仕事を持つこととなっています。それぞれの部の部員が集まり、必要な事項を話し合います。

寮生総会(半年に1回・全員参加)

あかつき寮では半年ごとに期が切り替わりますが、その期末に行われる会議がこの寮生総会です。全寮生が食堂に集結します。長丁場となることもありますが、居眠りしないようにしましょう。主な内容は、会計報告、役員選挙、特別提案(規約改正など)、寮生からの意見対応等です。

寮委員会(月1回・委員会メンバーのみ)

ブロック会議・部会が開催される前日に、寮長、副寮長、各部部長、B長などから構成される寮委員会が開かれます。一般の寮生はあまり気にしなくてもよいですが、ここで寮内の重要な事項について議論されることも多々あります。

3.各部・委員会、役職紹介

あかつき寮の役職および各委員会の構成は以下の通りです。黄色で示した役職は、新入生が4月から就く可能性のある役職です。

あかつき寮自治会の構成図。三役(寮長・副寮長・書記局長)のもとに書記局・文化部・炊庶部・生活部・会計部が並び、独立して風紀委員会と会計監査委員会がある

新入生が就く可能性のある部

書記局

月に一度のB会で、簡単な議事録を書いてもらいます。B会後は蛍光灯の点検をしてもらいます。

会計部

月に一度、自分の階の寮生から寮費・電気代の集金を行います。集金は月1回、1回あたり約30分程度で、他の係と比べて日常的な作業量は多くありません。その分、寮生から預かったお金を正確に管理・集計する責任感が求められます。

生活部

郵便物の整理や、寮で購入している雑誌・新聞の陳列、製氷機の清掃を行っています。月に1度、5〜10分程度で終わる仕事です。また、B会時にその時点で届いている荷物を本人に渡してもらいます。係の役割は生活部長が、それまでの仕事から振り分けます。

炊事庶務部(炊庶部)

平日の寮食の残飯処理や、休日の大浴場の清掃を行っています。1番人数が多い部であり、生活の基盤である食事とお風呂を支える重要な役割です。責任を持って業務にあたってもらっています。

文化部

BBQや球技大会など、寮で行われるイベントに関する運営を行っています。仕事内容はイベントごとに異なり、球技大会では試合の審判、BBQではコンロの準備や肉焼きなどをします。イベントは年に数回あり、文化部員は原則すべてのイベントに参加する義務があります。定期的な仕事はありませんが、イベントに必ず参加し、運営や盛り上げを行います。

生活部の仕事。郵便物をかごに仕分けしている様子

生活部の仕事(郵便物の仕分け)

風紀委員会用のホワイトボード。原付・バイクの登録に関する連絡と次回呼び出し日が書かれている

風紀委員会用ホワイトボード

ブロックをまとめる役職

B長(ブロック長)

各ブロックをまとめる役職です。主な仕事は、月に一度のB会の司会やB会の時の台所の整理です。また、毎月開催される寮委員会への出席義務もあり、選挙の開票、入寮関係の仕事や、選挙関係の仕事など、重要な役割が与えられる場合もあります。

選挙で選出される委員会

風紀委員

主に、寮のルールに違反した人や、与えられた仕事、寮の行事(B会・寮生総会など)を無断で欠席した人への対応を行います。その他、駐車場の管理や欠席届の承認なども風紀委員会の仕事です。基本的には各B会の終了後(月1回程度)、寮委員会室にて呼び出しを行います。委員会にかかる時間はその日の人数によって大きく異なり、すぐに終わることもあれば、日付をまたぐこともあります。
風紀委員は寮生総会での選挙によって選出され、その後、風紀委員の中から風紀委員長を選出します。傾向としては上級生(学部3年生以上)が選出されることが多いですが、学年などの条件が定められているわけではありません。学年にかかわらず、責任感と正義感を持って仕事に取り組める方になっていただきたいです。

会計監査委員

寮の一般会計・特別会計の監査や指導を行います。寮役員選挙にて、会計監査委員として2名選出されます。

特別会計委員

会計部長が管理する一般会計とは別に積立金等を扱う特別会計があり、その管理をしています。寮役員選挙にて、特別会計委員として1名選出されます。他にも、電気代の計算や欠食表の作成等も行います。

三役・各部長

寮長

主な仕事はメールのやり取りや、他の部のバックアップです。ほかにも気づいたことがあれば自分から行います。例を挙げると、防災用具の確認、寮内設備の修理依頼、資料作り、ルール変更などです。他の部と異なり、自分のタイミングで仕事をすることができます。

副寮長

月に1度、寮委員会の資料作りとB会の資料作りを行います。もう一つの主な仕事は寮長のバックアップです。具体的には、寮長の代わりに資料づくりを行ったり、寮の不具合が生じた設備の修理依頼を行ったりします。こちらも自分の都合に合わせて仕事をすることができます。

書記局長

居室の鍵の管理をしています。入退寮対応や、寮生名簿の作成、部屋替えの実施、寮委員会などでの議事録作成等を行っています。

会計部長

寮全体の収支管理、各種支払い、会計資料の作成を行います。また、退寮者の手続きなど、寮の運営に関わる金銭・事務業務も担当します。

4.大学との連携

静岡大学において、あかつき寮に関することは学生支援課 学生支援係が管轄しています。大学Webサイトにおけるあかつき寮の情報公開や入寮募集、大学本部との調整等を行っていただいています。

学生寮といえば、大学側と常に争う姿勢を見せている印象があるかもしれませんが、あかつき寮の大学との関係は比較的良好です。寮生の生活の基盤であるあかつき寮の運営を、日々サポートしていただいています。

学寮懇談会

半年に1回、寮役員(学生)と学生支援課(大学)が直接対面で話し合う機会が2〜3時間ほどあります。普段一般の学生が立ち入ることのないような会議室等で行われることが多い印象です。お互いに質問や要望を出し合うことで、寮内での問題が一気に進展に向かうこともあります。もし寮役員になったら、ぜひ参加してみてください。

寮を支えてくださっている方々

あかつき寮は自治寮であるため、24時間在住の管理人のような方はいません。いずれも日中のみ、以下の方々が働いてくださっています。

  • 事務員さん… 寮食の献立作成や、備品購入、設備改修の調整、大学との連絡等をしてくださっています。
  • 用務員さん… 平日の風呂掃除、草刈りや共用部電灯の交換等をしてくださっています。
  • 調理員さん… 授業期間中、朝夕の寮食の用意と片付けをしてくださっています。
  • 清掃員さん… 寮内のごみ回収や清掃・美化を行ってくださっています。

このほか、先述した学生支援課の方と日々連絡を取り合いながら寮運営を行っています。

トラブルや体調不良のときは

まずは寮長または副寮長に事情を説明し、指示を仰ぐのが最善です。ただし、すぐにコンタクトが取れない際は、他の寮役員や頼れる先輩等に伝えるのも十分次善の策となります。必要に応じて大学(学生支援課)や医療機関等に連絡します。

地震・火事等に備えて

あかつき寮は耐震化工事を行っており、震度7相当の地震にも耐えうる構造となっています。また、半年に一度、寮内で全員参加の避難訓練を実施しています。

寮生の皆さんは、重要な連絡が流れてくる全体連絡用のグループをこまめにチェックすることを意識しましょう。

5.いつでも一緒に語り合える仲間がいます

一般的なひとり暮らしとあかつき寮暮らしの1日を朝・昼・夜で比較した図

もちろん自分の部屋でゆっくりしたいときもあると思いますが、誰かといつでも話せる環境というものは、本当に恵まれていると思います。ぜひ、自治寮の旨味を存分に味わってみてください。

寮での1日の過ごし方や年間行事は寮紹介のページ、よくある質問はその他・FAQのページにまとめています。